足の太ももからふくらはぎにかけて、もこもことミミズがはっているような症状がでる病気があります。これは下肢静脈瘤という病気で、足の血液が逆流して溜まり、静脈がこぶのように膨らんでしまう病気です。通常足の血液は、下足の運動によって心臓に戻っていきます。また、血液が重力に負けて下へ逆流しないように、静脈には逆流を防ぐための弁もついています。人間の体は本来とてもうまくできているのです。しかし、この逆流防止弁は、足の付け根や膝の裏などの太い静脈血管の合流部で壊れやすいのだそうです。そしてもし、壊れてしまうと、血液は逆流してしまい、静脈がもこもこと膨れてしまうのです。もし、下肢静脈瘤になってしまったら、それを取り除かなければなりません。まずそれ以上悪化させないために、医療用の弾性ストッキングや弾性包帯でしばって、適度な圧力を与え、これ以上、下肢に余分な血液がたまらないようにします。その後は、手術ということになりますが、軽度であれば、硬化剤を注入し治す方法もあります。しかし、症状が進んでいれば、やはり手術はさけられません。古くから行われている方法は、ストリッピング手術、すなわち静脈抜去手術と呼ばれるもので、弁不全をおこしている静脈を引き抜いてしまう方法です。通常、一週間程度の入院ですみます。また、日帰りが可能な、高位結さつ手術+硬化療法という方法もあります。これは弁不全をおこしている静脈と本幹の合流部を縛り、切り離してしまう治療法です。いずれにしても、初期のうちに処置してしまうのが良いでしょうね。
